明治時代、日本海軍の軍隊食は栄養バランスが悪く、脚気にかかる兵士が多くいました。
そこで、イギリス海軍の食事を参考にして栄養面での改善を図ることにしました。
そこに含まれていたのがカレー風味のシチューです。
日本人の味覚に合うように、小麦粉を加えてトロミをつけて炊飯米にかけたものがカレーライスの原点です。
このカレーは栄養バランスも良く、海軍でも人気のメニューとなりました。
やがてこのカレーは日本海軍から一般家庭にも伝わっていくのですが、海軍の街であった横須賀からカレーが広まったと言われているのです。
現在では"国民食"と呼ばれるまでに日本人に人気の「カレーライス」にはこんな歴史があったのです。
「よこすか海軍カレー」は横須賀市内でしか食べることが出来ない(注1) 、明治期のカレーを再現した昔懐かしいカレーです。 明治40年発行の日本海軍に「海軍割烹術参考書」という書物があります。そこには日本海軍の軍隊食のレシピが記されていて、その中にカレーライスの作り方も書かれています。これを基にして、当時のカレーライスを再現したのが「よこすか海軍カレー」なのです。 平成11年5月20日に横須賀市は「カレーの街」を宣言し、街をあげて当時のカレーを再現し"カレー"を
キーワードに地域活性化の取組みをスタートしたのです。 現在では加盟店数も65社を数えるほどになり、横須賀市のいたるところで「よこすか海軍カレー」「カレー関連商品」が販売されています。 「よこすか海軍カレー」はカレー粉と小麦粉を炒って作ること、具材には牛肉か鶏肉、ジャガイモ、たまねぎ、にんじんを必ず入れること、牛乳をサラダを添えて薬味にチャツネを付けることを基本としています。 現在では、この基本に各加盟店でオリジナルを加えた様々な「よこすか海軍カレー」が提供されています。
(注1) 「よこすか海軍カレー」は商標登録されており、この名称を使用しての「カレーライス」の提供は横須賀市内以外では出来ない事となっています。